◆yamayama将棋の部屋




■思わぬ悲劇











油断大敵。
どんなに楽勝な場面でも、気を抜いてはいけない。
そこに、落とし穴は待っている。
足場が無いことに気付いたときには、もう遅い。









本日の現代文の授業は、先日に配ったプリントを答え合わせするという内容でした。
金将先生(仮名)も『今回のプリントは難しい』と言っていたので、授業前はお互い解答を確かめ合って保険をかける光景が見られました。
かくいう僕もその一人で、不安だった所を国語の天才K君の解答と照らし合わせ、来るべき審判の時に備えていました。
ウッカリやり忘れていた人もいたらしく、僕も自分のプリントを見せてあげたりしていました。


問1〜17まであり、クラスの半分近くが被弾して答えさせられる計算なので、皆必死でした。
僕は、K君のおかげもあって問16以外は答えを自分なりにも導き出せました。
プリントのほぼ全てが解答されている状態。
一問ぐらいわからなくてもなんとかなるだろう・・・・そういう読みを巡らせていました。
まさか、当てられることも無いだろう・・・・そう考えていたのです。


しかし、その考えが甘いことに気付いたときには、後の祭りでした・・・




さて、いよいよ授業が始りました。


ベテラン教師の金将先生、早速答え合わせを始めます。
誰から答えさせられるのか、またどういう順序で当てられるのかは基本的には先生の一任です。




まさに独裁状態、生徒の命は先生の手の中です。





金将先生「今日は14日か。じゃあ出席番号14番からだな」






最初の被害者は出席番号14番の方でした。南無(死んでない)。
幸か不幸か、僕は最前列の席だったのですがその方は後部の席でした。
これは、うまくすると被弾せずに済むかもしれません。





よし、いける!!
次々と被弾し答えさせられるクラスメイトを尻目に、自分の安全を確信した荒覇吐少年がいました。
事実、問の数からしても被弾する可能性は低かったし、仮に被弾したところで殆ど答えられる状況にあるのです。




じゃあ、荒覇吐少年は無事に現代文の授業を乗り切れたのか?

















だったらこんな文章書いてないって(泣)









油断したのも無理は無かったと思うんですよ。
自分で言うのも何ですが、鉄壁の布陣だったんですから・・・・。






話を戻しましょう。
かれこれ生存を確信した荒覇吐少年でしたが、 そうは問屋が卸しませんでした。
問の12が答え終わったときのこと。
悲劇は一瞬にして舞い降りてきやがりました。
そして、悲劇は金将先生のこの言葉で幕開けとなったのです。












金将先生「普通に当てたらつまらないな。じゃあK、問13を答えろ」








え”!!!?






とんでもないことが起こりました。途中を一列すっ飛ばしてきました。




ていうか、いきなり戦禍に叩き落されました。


どういう状況か具体的に言うと、安全地帯であった最前列にもかかわらず、
僕の直ぐ近くの席であるK君が被弾したわけです。





って僕も被弾する可能性大!?いや、寧ろ被弾確実!?
急転直下の展開。いきなり危機に立たされました。ピンチ。








ん?よくよく考えてみると・・・・・
K君が問13。次に当たるN君は問14、その次のT君は問15。
その隣の僕は・・・・・






と・・・問16・・・?




ぐはぁああああああああああああああっ!!?


恐れていたことが現実となりました。まさかの問16被弾です。
しかも一つだけわからなかった問に見事ピンポイント爆撃が命中です。シャレになりませんよホント。
全くもって逃れる余地はありません。間違いなく僕に被弾します。
まずい・・・・









まずいよ・・・・・











青汁漬けナマコよりまずいよ・・・・(どんな味だ)









そして当然の如く被弾。荒覇吐少年、あえなく撃沈。





金将先生「じゃあ荒覇吐、問16答えろ」



荒覇吐「いや・・・・わかんなかったんですが」



金将先生「じゃあ考えて」







それができたら苦労しないんだ

YO!!!








突っ込みたい衝動を抑えて僕が悩んでいると、金将先生もヒントをくれました。



金将先生「―――――つまりこういうことです。もうわかりますね?」





わからん(泣)




緊張下では浮かぶ答えも浮かびません。
しかし、答えないと馬鹿者のレッテルを張られてしまいます。
「もうわかりますね」って念を押されてるのだから確実ですよ。




しかも学年主任のお墨付きで。

※金将先生は当学年主任兼教務主任というエロ・・もとい偉い人なのです





その後、なんとか絞り出すように答えて被弾タイムは終了したわけですが。
ああ、油断大敵――――身にしみてわかりましたよ。
偶然の悲劇は、極少の確率を掻い潜ってやってきます。




たとえば。




@・・・もし、クラスの誰かが一人でも休んでいたら問16から回避できたんです。

A・・・もし、5月『15』日だった場合も同様です。

B・・・もし、プリントを忘れたクラスメイトが居たら、順番が変って回避できましたね。




問が一区切りついた後、雑談が始りました。



金将先生「あ〜、独裁って恐いよな。そいつの気分一つで何事も決まってしまうからな・・・








なるほど、それは正論ですね。








でも。






貴方が『気分』で当てる順番を変えたが為に被害者が出たんですよ















被害者ってそりゃ僕のことだ!










C・・・もし、金将先生の気分が変らなかったら、問16回避どころか被弾すらしなかったでしょうね。












皆さんも、くれぐれも油断には気をつけてください。
悲劇は、常に貴方の油断を狙っていますよ?






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