◆yamayama将棋の部屋
■気付かぬうちが幸せ
人間、幸せと感じていないときが幸せだと言った人がいました。
いや、まったくその通りだと思います。
例えば、病気で学校を休みがちな人を羨ましがる人は、健康である幸せを噛み締めてないといえるでしょう。
病気にかからない貴方こそ羨ましい存在であることに気付いていないのです。
そして病気にかかって気付く。過去の幸せに。
まあ、戯言はこの辺にして本題を話しましょう。
本日、荒覇吐少年はいつものように学校へと向かっていきました。
「眠いなぁー」とか思いつつ、いつもの電車を乗り継いで行きます。
しかし、ここで思わぬハプニングがありました。
それは、まさしく『電車』の有り難味を忘れた僕たちへの天誅であったのかもしれません。
突如として脅威は襲い掛かってきました。某駅のホームでのことです。
アナウンス「人身事故のために電車が遅れています」
荒覇吐の心の声「そ、そんな馬鹿な!!?」
あっという間でした。この瞬間、僕の完璧な通学計画が音を立てて崩れました。
くそぉ、このままではいつもの時間に着けないじゃないか。図ったなシャア(違
冗談はさておき、仕方がないのでホームで待つことにしました。幸いにも文庫本を持っていたので、暇つぶしには事欠きません。
正直、このときは現状を楽観視していました。なにしろ、始業一時間半前に着くつもりで家を出発したのです。心はたっぷり余裕です。
しばらくすると、再びアナウンスが流れました。
「○○方面にお急ぎのお客様は、△△行きの電車に乗って、××駅より○○方面へ行ってください(要約)」
ほほう、流石は僕の愛用する竜王線(思いきり仮名)。対応は迅速ですね。さっそくその方法で行くことにしました。
アナウンスの示したルートでも目的地に着くことが出来るのです。中学生時代に使っていたルートでしたから、簡単に納得しました。
と思ったら今度は車内アナウンスが。
「××駅に行っても○○方面行行きの電車はありません(要約)」
お前話が違うぢゃん!!
何矛盾したことをほざいてるのかな竜王線(仮名)?そうか、これは僕を貶めようとする罠だな!そうはいくかぁ!
さっさと△△行きの電車に見切りをつけて降り、仕方なく○○行きの電車を待つことに。
いつのまにか、ホームはかなり混雑してきました。
すでに待ち始めて30分が経過していました・・・・・
そして、待ち始めて36分、ようやく電車が来ました。
細かい数字を覚えてるあたり相当な怨念を感じますが、それは本題ではないので気にしてはいけません。
さて、電車に乗れたのはいいのですが、まだ難題が残されています。
そう、スクールバス。
いつもの時間帯ならば、時間が早すぎて誰も居らず一台のバスを3人ほどで占拠することもザラなのですが、今日は思い切りラッシュな時間です。
誰の頭にも熾烈なバス争奪戦の情景が容易に想像できたことでしょう。
そして、それは見事現実のものとなりました。
目的地の王将駅(仮名)に到着しました。
人の海でした。
想像してはいたものの、事態の深刻さがようやく飲み込めてきました。
まあ、通勤電車のラッシュほどではないにしろ、いつも人口密度の低い時間帯に登校していた僕にとっては脅威以外の何物でもありませんでした。
そして言うまでも無く生徒で埋まったスクールバス停留所。
学校が気を利かせてバス増発などの施しをしてくれていたらオールオーケーなのですが、
現実は甘くありませんでした。
すでに8時を廻っており、始業まで一時間も無い状況です。
いくらスクールバスとはいえ、これだけの人数を運び終えるのに何台必要かわかりません。
おまけに割り込みが多く、乗れる気配すらありません。
このとき、初めて『遅刻』の2文字が脳裏を過ぎりました。
人身事故ならば始業に遅れても許容されるはずですが、あまり気持ちの良いものではありません。
このとき、僕と僕の友達(以降Nと打ちます)に課せられた選択肢は二つ。
1.このまま割り込まれるのを覚悟でバスを待つ
2.学校まで歩く
N曰く「20分もかからない」とのことなので、しばしの躊躇のあと選択肢2の採択を確定事項としました。
まあ、この際仕方がありません。それに徒歩ルートを今まで歩いたことが無かったので、一度歩いておこうという気持ちも働きました。
こうして、最後の試練は始まりました。
荒覇吐「おい、本当に歩いて間に合うのか?」
N「間に合うってば。余裕余裕」
若干の不安は残りますが、歩き始めてしまった以上はNの発言を信用するしかありません。
ラ○ックスの駐車場や謎の墓地を通り抜けて、なんだか閑散とした道を歩くことに。
荒覇吐「・・・おい、大丈夫なのか?もし間に合わなかったr」
N「大丈夫だって」
似たような質疑応答を繰り広げながら歩いていくと、割りと整備された道に出ました。
周りに建物も無く、視界も広い道でした。
N「ほら、あれが学校だ」
荒覇吐「お、本当だ」
確かに、目的地である学校が見えてきていました。しかし・・・
学校が多少かすんでいたのは目の錯覚でしょうか・・・・
そんなはずはない。駅から学校はそれほど離れていないはずだ。だってスクールバスで(国道や有料道路使って近道してだが)10分足らずで着くんだぜ?
バスの平均速度を時速40キロとして、えーと・・・40km×10÷60≒6,6・・・・6キロ以上!?ごふ(吐血)
いや、違う違う。直線距離にするともっと短いはずだ。考えてもみろ、Nが6キロもの距離を20分で歩けるとかいうド派手な勘違いをするわけ無いじゃないか。それに僕は時間の計り方も知らない奴を友達にした覚えはない。
・・・・そうか!僕らが歩いている道はきっとショートカットルートだ。多分そうだ。いや、そうに違いない。間違いない。
無理矢理思い込むことにして、さっさと足を運びました(泣)。
話を戻しましょう。
この道は、本来なら自転車通学者用の道です。歩いていく僕らを数台の自転車が軽々と追い抜いて行きます。
まるで、実績を上げられず周りにどんどん追い抜かれていく平社員みたいな気分です。
と同時に、
自転車の偉大さを痛感せずにはいられませんでした・・・
人類の英知に敬礼。って敬礼してる場合じゃない・・・・・
さらに、次々と過ぎ去って行く自転車を眺めながら、
N「まぁ、歩くのは健康に良いことだよ」
荒覇吐「そうだな。自然を満喫するのも悪くないな」
と負け惜しみじみた会話を展開していたことを誰が責められようか。
それ以前に遅刻を意識しながら自然を満喫するのって
全然落ち着かない
今日は土曜日。3時間の授業が終われば放課です。
でも、まさか
0時間目が体育だとはな・・・・・
※しかもただ歩くだけという単純さが追い討ちを掛ける結果に
途中でさらに数台もの自転車に追い越されて苦しみながらも、ようやく学校が間近に見えてきました。
先ほどの心配は杞憂だったようですね。
とはいえ、僕の体は前日の体育の影響で悲鳴を上げていたので体力も残り少なかったです。
しかし!
人並みの半分以下しかない体力で、駅から徒歩で学校に着いた!という大変レベルの低い充足感で満たされた僕は、根性で足を進めます。
そして遅刻10分前、校門をくぐったときは思わず『我々は世界を制覇した』という意味不明な言語を発するに至っていました。
しかし、校門を通過するときに
バスが悠々と走って行き
降りてきた人の中に、自分より後方に並んでいた生徒を見つけたときには
想像を絶する脱力感で、思わず
空を仰いでいました・・・・・
そしてトドメの一言
N「お前の教室って4Fだったよな」
――――ぅぉぉぉ(゚Д゚)ぉぉぉ――――
で、今日の騒動で得た教訓は、
『いつもどおりにコトが運ぶうちは幸せなんだぜ』
ってこと
ぢゃなくて
朝5時に起きていながら
遅刻の危機にさらされるとは思ってもみなかった・・・・・
あー。皆さんも不測の事態には気をつけましょう。
meby王将戦はベスト8どまりでした。無念。
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