新石田流６八金型

◆yamayama将棋の部屋

■はじめに
石田流が跋扈する世の中になりました。
この時流に乗じて、練っていた構想を書いてみようと思います。

初手から▲７六歩△３四歩▲７五歩△８四歩▲７八飛△８五歩（第１図）

△８五歩は石田本組みを拒否した一手。
局面は必然的に乱戦の様相を呈します。

■骨子６八金

第１図から▲７四歩△同歩▲６八金（第２図）

いきなり歩を突き捨てましたが、７筋を交換できるのはこのタイミングしかありません。
手順を前後して▲６八金△６二銀▲７四歩では、△同歩ではなく△７二金（参考図）と上がられてしまいます。

以下▲７三歩成△同銀の展開は、後手の金銀が手順に盛り上がってしまい不満。

さて本譜の▲６八金は、直接的には△８八角成▲同銀△４五角を防いでいます。
では、なぜこの位置なのか？それは後に明らかになります。

■歩を守ると・・・

▲６八金により△４五角の筋はケアされたものの、△６五角の筋があるため▲７四飛とは走れません。
そこに目をつけ、△６二銀～△７三銀と上がって歩を守りにいくとどうなるでしょうか。

第２図から△６二銀▲２二角成△同銀▲５五角（第３図）

ご存知早石田の変化に合流します。

第３図から△７三銀▲７四飛△６四角▲７三飛成△５五角▲８二龍△同角▲８三飛△７二金▲８五飛成（第４図）

一気に進めましたが、ほぼ既存の変化通りの手順です。
定跡では▲８五飛成に△９四角があり難解でしたが、（参考図）本譜は▲６八金が６七の地点を守っていて無効です。
第４図は▲８三銀が受けにくく、先手成功と言えます。